[2021年04月24日]

邂逅やリラの香に添ひ香に離れ

稲畑汀子

リラが春の季語。ライラック、リラの花、紫丁香花(むらさきはしどい)も同意の季語です。
ライラックといえば、昔住んでいた札幌を思い出します。札幌にある大通公園のライラック並木をよく歩いたものです。毎年、5月にはライラック祭が開催され、札幌市の市花になっています。モクセイ科の落葉低木。ヨーロッパ原産。4月から6月にかけて、紫色の小花が総状に咲き、色は白、赤、青藍、赤紫などで八重咲きもありますね。英名はライラック、フランス名はリラ。
この句の「邂逅(かいこう)は、思いがけなく出会うこと、めぐり合うことを意味します。人との出会いは、リラの香に添い、また離れてゆくと詠っています。
作者いなはた・ていこの紹介は、2005年3月20日を参照。
(出典:佐川広治著「季語の花―春」、TBSブリタニカ、2000年刊)
・政治家が専門家の意見をないがしろにしているうちに、感染拡大が広がっています。政府は、25日から5月11日まで、東京、大阪、兵庫、京都の4都府県に「緊急宣言」を出すことを決定しました。変異ウイルスの拡大に最大限に警戒し、短期的に集中的な対策を講ずるとしています。現在は、国と地方自治体の尽力に頼るしかありませんね。

投稿者 m-staff : 2021年04月24日 09:37

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