[2021年04月25日]

うららかや猫にものいふ妻のこゑ

日野草城(1901~56)

うらら(麗)かが春の季語。うらら、うららけし、うららに、日うらら、麗日、うらうらなども同意の季語です。
麗かは視覚的な春の感じで、身体で感ずる暖かさとは違います。明るい空の下で、天地万物が輝く様子を意味しています。百花咲き乱れ、万物色めき、春を飾る、和やかな美しさの季節です。心がゆったりとしてきますね。
この句では、日常の一こまを猫と妻のやり取りを題材にして、作者の優しい雰囲気が伝わってきますね。
同じ作者に次の句があります。
うららかやうすよごれして足の裏  草城
麗かで、足の裏の汚れも気にならなくなります。
作者ひの・そうじょうの紹介は、2005年1月9日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・25日午前1時過ぎ、鹿児島市の桜島の南岳山頂噴火口で爆発的な噴火が起き、火砕流が火口から約1.8キロ流れ下っています。大きな噴石や火砕流への警戒を呼び掛けています。大きな被害にならなければいいのですが、心配ですね。

投稿者 m-staff : 2021年04月25日 09:57

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