[2021年04月28日]
鞦韆を下りきて僧の無言かな
加藤楸邨(1905~93)
鞦韆(しゅうせん)が春の季語。ぶらんこ、ふらここ、秋千、ふらんど、ゆさはり、半仙戯(はんせんぎ)なども同意の季語です。
鞦韆はぶらんこのこと。春の柔らくなった日差しの中で、子供が思い切り「ぶらんこ」を漕いでいたり、赤ん坊を抱いた母親がゆっくりとゆすっている風景はいかにも春らしい姿ですね。古くに中国から渡ってきた遊具。滑り台とともにどこの公園や校庭に見られます。鞦韆を漕いで羽化登仙の感じを味わうことから「半仙戯」ともいわれるようになりました。
この句では、若い僧侶がぶらんこから下りてきて、何やらむっつりと渋い顔をしています。修行の辛さからくる無言なのでしょうか。一体何があったのでしょうね。
作者かとう・しゅうそんの紹介は、2005年1月22日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・エンジェルスの大谷翔平選手は、日ごろから世界一の選手になると公言しています。昨日の大活躍は少し近づいたようですね。一番怖いのは怪我、しかし常時100%の力を出せば、怪我の方が逃げてゆきますよ。今年の大谷選手はコロナ禍のもと、体幹を鍛えて見違えるような体になりました。ますます調子が上がることでしょう。
投稿者 m-staff : 2021年04月28日 09:06
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