[2021年05月02日]
憩ひつつ肩うちあへる遍路かな
皆吉爽雨(1902~83)
遍路が春の季語。遍路、遍路笠、遍路杖、遍路道,遍路寺、遍路宿、四国めぐりなども同意の季語です。
信仰から出た農村色の強い行事。3月から4月、5月の中頃まで続き、その間、人々は白装束で、「同行二人」と書いた笠に、金剛杖、数珠や鈴など持って寺々を回ります。第一番の阿波の霊山寺から始まり、第八十八番讃岐の大窪寺で結願となります。去年から今年にかけてのコロナで巡行者が減ったようですね。
この句では、のんびりと憩いながら巡行者が遍路をしている様子を詠っています。
同じ作者に次の句があります。
この駅も雨の遍路の乗りしのみ 爽雨
乗降者の少ない電車に、雨を避けて遍路の人が乗ってきた情景をとらえています。
作者みなよし・そううの紹介は、2005年4月30日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・新型コロナで、関西の2府4県の感染者は、2137人と過去2番目に多くなりました。得陵提供体制が危機的な状況の大阪では過去最多の感染者が確認されています。より強く感染対策の徹底や不要不急の外出の自粛を呼び掛けています。関東地方もそれにならって感染対策が求められます。
投稿者 m-staff : 2021年05月02日 09:51
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