[2021年05月08日]

新茶汲みたやすく母を喜ばす

殿村菟絲子(1909~2000)

新茶が夏の季語。走り茶、茶詰、古茶なども同意の季語です。
新茶の季節になりましたね。独特の香りが初夏を感じさせてくれます。八十八夜のころが茶摘みの最盛期で、立夏が過ぎたころから新茶の出荷が始まります。それを「走り茶」と呼んでいます。これに対して、やや香りが無くなった昨年の茶は「古茶」といいます。お茶にはビタミンCやカテキン、チアミンなどが含まれ美容と健康に欠かせません。
この句では、作者が老いた母に新茶を入れました。たったそれだけのことですが、母がとても喜んでいます。ここには、うれしいことには違いがありませんが、そのような母を哀れと思う作者の複雑な思いが込められていますね。
今日は、世界赤十字デー。
作者とのむら・としこの紹介は、2005年6月6日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・アメリカの有力紙ワシントン・ポストは、5日感染が拡大する中での五輪開催について批判し、「凝った施設やイベントの収入は、ほとんどIOCに入る一方で、費用はすべて開催国に押し付ける」として、バッハ会長を「ぼったくり男爵」という表現で非難しました。さらに「日本の指導者たちは今すぐ損切をしなければならない」と指摘しています。言わんとすることはよくわかりますね。

投稿者 m-staff : 2021年05月08日 09:47

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/7696