[2021年05月14日]
水の中まで竹の葉の散り敷けり
波多野爽波)1923~91)
竹の葉の散り敷くが夏の季語。竹落葉、竹の葉散る、笹散るなども同意の季語です。
竹や笹の種類は、夏に新葉が生ずると、古い葉を落とします。草木の春、秋とは反対に、竹の春は秋、竹の秋は春。竹は春になると秋の木々のように黄葉します。この「竹の秋」に落ちる竹の葉が「竹落葉」で夏の季語になっています。竹林では黄ばんだ葉がはらはらと散り、一面に積もります。葉を落とした竹は落葉樹のように裸にはならず、古馬が黄ばんだ時にはすでに新葉が伸びており、落葉とほぼ同じに新葉と入れ替わります。
この句では、池の中にまで竹の葉が落ちて散り敷いた状態に、作者は詩興をそそられています。
作者はたの・そうはの紹介は、2005年3月15日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・中東のイスラエルとパレスチナの間で衝突が激しくなっています。イスラエル軍はパレスチナのガザ地区へ地上侵攻も計画しているようです。イスラエル軍とガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスとの間で、空漠とロケット弾による攻撃の応酬がつづけられ、多くの死傷者が出ています。国連の仲介は機能せず、事態はますます混迷になって行きますね。
投稿者 m-staff : 2021年05月14日 10:16
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