[2021年05月20日]

たまきはるいのちなりけり白牡丹

加藤三七子(1925~2005)

白牡丹(はくぼたん)が夏の季語。牡丹、ぼうたん、緋牡丹、黒牡丹、深見草なども同意の季語です。
ボタン科の落葉低木。原産地は中国西北部からブータン地方といわれています。中国では「百花の王」として栽培の歴史が古く、日本へは奈良時代に薬用として渡来しましたが、観賞用に広く栽培されるようになったのは江戸時代からです。5月ごろに、豊艶美麗な大花を咲かせます。色は、紅、緋、淡紅、白など多彩で、落花の様子は崩れ方に風味がありますね。
この句の「たまきはる」は「魂(たま)きはる」のことで、「うち」「いのち」「うつつ」「世」「わ」にかかります。古事記に出てくる言葉。白牡丹こそは、魂の極まった植物とたたえていますね。
作者かとう・みなこの紹介は、2005年4月12日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・エンジェルの大谷選手が2番ピッチャーで出場しています。このところ3試合連続のホームランで打者としては最高の成績を残していますが、投げるほうはどうでしょうね。楽しみです。さて、コロナの感染状況の改善で、オーストリアのウィーンでは劇場公演が再開されました。入場に当たってはPCR検査の陰性証明かワクチン接種の証明などが求められています。

投稿者 m-staff : 2021年05月20日 09:36

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