[2021年05月24日]
いちはつや円空仏は手に軽く
永井東門居(1904~90)
いちはつ(鳶尾草)が夏の季語。一八、こやすぐさ、紫羅草なども同意の季語です。
アヤメ科の多年草。農家の庭先や屋敷の中に無造作に咲いていることが多く、丈夫な植物でよく繁殖します。古くから栽培されて、昔は防火や防風の厄除けのために屋根に植える風習がありました。葉は光沢がなく、幅広の剣状をしています。藤紫色に濃い斑点があって、その中に白い鶏冠上の花を開きます。アヤメ科の中で一番先に花を開くので、一初草がいちはつになったといわれています。
この句の「円空仏」は、江戸前期の僧、円空が彫った粗削りの木彫りの仏像をいいます。その手に取って軽いと感じる円空仏といちはつの対比がロマンを感じさせますね。
作者ながい・とうもんきょの紹介は、2006年12月4日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・政府が東京と大阪に設置する、新型コロナウイルスの大規模接種センターで接種が始まりました。政府によると最終的には1日で最大15000人が可能になるとしていて、7月末までには高齢者の接種完了に向けています。困ったときの自衛隊、隊員は政府の政策に振り回されて大変ですね。
投稿者 m-staff : 2021年05月24日 09:56
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