[2021年05月28日]
磔像や泰山木は花終んぬ
山口誓子(1901~94)
モクレン科の常緑高木。明治の初めに原産地の北アメリカから渡来しました。5月から6月にかけて、朴の花に似た、乳白色の大きな花を葉の上に上向きに開き、芳香を漂わせます。大きな木で、高さは20~30メートルの高さにもなります。花は上向きに咲くのでなかなか眺めにくい花でもありますね。
この句の「磔像(たつぞう)は、張り付けにされたひとの像の意味。はじめは身体を板または地上に張りひろげ、釘で打ち付けて処刑しましたが、江戸時代のころには、はりつけ柱に縛り付け、左右のわき腹から槍で突きました。西洋では古代ローマのものが知られていますが、後に廃止されました。
この句では、その大輪の花の終りと磔像の取り合わせがさまざまな思いをもたらしますね。
作者やまぐち・せいしの紹介は、2005年1月24日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・東京五輪大会における新型コロナウイルスの感染対策について、アメリカの公衆衛生の専門家グループが不十分だとして改善を求める
見解を医学誌に発表。この中ではIOCが感染対策に必要なルールをまとめた「プレーブック」に対して、より徹底した対策を盛り込むように提言しています。東京五輪が開催できるような安全対策が求められますね。
投稿者 m-staff : 2021年05月28日 09:36
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