[2021年05月29日]

真菰暮れ水の匂ひの空のこる

河野南畦(1913~95)

真菰(まこも)が夏の季語。菰、真菰刈、粽草、かつみ草なども同意の季語です。
水のほとりなどに青々と吹かれている様子は、いかにも涼しげで鄙びた光景ですね。イネ科の大型多年草。高さは1~2メートルほど。根茎は太く、横に這って群生しています。葉は蘆よりも柔らかく、端午の節句の粽を結ぶのに使われます。粽草の別名は、端午の節句で笹と同様真菰の葉で粽を巻く地方が多いことからつけられました。かつみ」草は古名。盂蘭盆が近づくと刈り取り、菰筵や真菰馬などを作ります。
この句では、真菰に夕暮れが迫り、水の匂いが空に残っていると抒情的に詠っています。
作者こうの・なんけいの紹介は、2005年7月21日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・エンジェルスの大谷投手は、3回まで好投。早く味方が点を取ってくれという状態。ところでようやく昨日、市役所からコロナの接種券が届きました。これから予約を取ります。

投稿者 m-staff : 2021年05月29日 11:41

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