[2021年05月31日]
野に在りてはげしく揺るる小判草
榊原風伯
小判草が夏の季語。俵麦も同意の季語です。
地中海沿岸地方の原産のイネ科の1年草。道端に群生している小判草がちらちらと風に揺れる光景はとても楽しく見えます。明治のころに観賞用に輸入され、現在は多く野生化しています。高さは30~50センチほどで、麦に似た葉を伸ばし、小判に似た形の小さな穂をいくつも出します。この穂のはじめは淡い緑色ですが、やがて黄褐色になってますます小判に似てきます。別名の「俵麦」は、穂を俵に見立てたものですね。近くの丘陵の大根畑やキャベツ畑の中で元気に顔を出しています。
ところで「野に在りて」は、また「在野」の意味も含まれます。田野の間にあるの意味で、官職につかないで民間にいることを指しています。このところの政治家にちょろまかされる官職にある官吏にうんざりします。お金は大事ですが、誰しもお金に振り回されて生きたくはありませんね。
投稿者 m-staff : 2021年05月31日 09:32
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