[2021年06月01日]
衣更鼻たれ餓鬼のよく育つ
石橋秀野(1909~47)
衣更(ころもがえ)が夏の季語。衣替えも同意の季語です。
6月になりました。衣更のシーズンです。衣更は、もともと平安時代に始まった宮中の儀式の一つでした。江戸時代になると幕府が制度として決め、一般称民の間にも広まりました。現在では一斉に衣更をする風潮は薄れ、6月1日と10月1日に衣替えを守っているのは一部の学生や自衛隊の制服とサービス業の職場が中心のようですね。これによっては爽やかな季節感を印象付けます。一方、和服でははっきりとした区別がありますね。
この句の作者は、戦時中に病を得て、仮住まいの京都で、幼い子を残して38歳で亡くなっています。子どもの衣服は、育ち盛りであれば始終気を使って変えなくてはなりません。特によく育つ洟垂れのころであればなおさらですね。
今日は、気象記念日、写真の日。
作者いしばし・ひでのの紹介は、2005年9月7日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・中国共産党は、一組の夫婦に子どもを2人まで認めるとしていた制限を3人までに緩和すると発表。現在の中国の人口は14億2000万人といわれています。少子高齢化に歯止めをかける狙いがあるとみられていますが、中国の専門家からは「効果は限定的」との見方が出ているようです。地球上がみな中国人になるという悪夢にならなければいいのですが…。
投稿者 m-staff : 2021年06月01日 09:47
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