[2021年06月02日]

藻の花に紛れ現れ浮子小さし

松本たかし(1906~56)

藻の花が夏の季語。水草(みぐさ、みずくさ)の花、菱の花、梅花藻、花藻なども同意の季語です。
池や沼、湖に生える淡水藻の花を指します。金魚藻、立藻、総藻、梅花藻などの藻は春になると繁茂して、夏には緑黄色や白色の花を咲かせます。水の流れや水位によって浮かんだり、沈んだりする姿が面白く映りますね。「菱の花」は水面の若葉の脇につく4弁花をいい、「梅花藻」は白い5弁花が美しい限りです。
この句は、池で釣りをしていて小さな浮子(うき)が藻の花に紛れる中で現れる姿をうつし出しています。ほっこりした句ですね。
今日は、横浜開港記念日。
作者まつもと・たかしの紹介は、2005年4月18日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の草木」、創元社、2005年刊)
・11日に第1回目のワクチン接種を行うことが決まりました。場所は集団接種会場のさいか屋横須賀店。接種券は28日に到着、予約に
時間がかかりましたが、31日にWEBで成功。なかなか手間のかかるワクチン接種ですね。

投稿者 m-staff : 2021年06月02日 10:00

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