[2021年06月03日]

棕櫚の花小判の封印切りし夢

香西照雄(1917~87)

棕櫚(しゅろ)の花が夏の季語。花棕櫚も同意の季語です。
わたしの住んでいるマンションの周りに棕櫚の木が何本か植えられています。今頃になると、葉の間から大形の花序を出して、粟粒のような淡黄色の花が穂状に集まって垂れています。ヤシ科の常緑樹。暖地の野山に自生しますが、庭や公園にも植えられていますね。高々と咲く棕櫚の雌雄花は変わった花ですが、夏の季節を伝えてくれます。
この句では、夢で棕櫚の花が小判の封印を切ったように見えたと詠っています。時代劇などで小判の封印を見たことがあります。小判草を見てお金が欲しいと感じたことを思い出しました。
作者こうざい・てるおの紹介は、2006年11月23日を参照。
(出典:青柳志解樹編著「俳句の花 上巻」、創元社、2004年刊)
・職場や大学などで行うワクチンの「職域接種」が21日から始まります。米国モデルナ社製のワクチンを使う予定だそうです。国や都道府県による大規模接種と米国ファイザー社製を使う市町村の接種と合わせて3つのルートになります。混乱が起きそうですね。

投稿者 m-staff : 2021年06月03日 10:06

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