[2021年06月08日]

妻の筆ますらをぶりや花柘榴

澤木欣一(1919~2001)

花柘榴(はなざくろ)が夏の季語。柘榴の花も同意の季語です。
梅雨のころ、緑滴る中で咲いている姿は鮮烈な印象を受けますね。ザクロ科の落葉高木。ペルシャ、インドが原産地。栽培の歴史はきわめて古く、歴史に残っています。花も実も観賞に適していて、6月ごろに、枝先に鮮やかな朱紅色の6弁花を開きます。園芸種には白、朱、淡い紅色などがあり、鉢による栽培もされています。
この句の作者の妻は、俳人の細見綾子さん。「ますらをぶり」とは、「益荒男ぶり」のことで、男性的なおおらかな姿をとらえています。花柘榴にもたとえていますね。
作者さわき・きんいちの紹介は、2005年3月8日を参照。
(出典:青柳志解樹編著「俳句の花 下巻」、創元社、2008年刊)
・アルツハイマー病の治療薬として、アメリカの製薬会社と日本のエーザイが共同開発した新薬について、アメリカのFDA=食品医薬品局は、原因と考えられる脳内の異常なたんぱく質を減少させる効果があると認定し、治療薬として承認しました。今回の薬は、病の進行を抑える効果が期待されるとしています。

投稿者 m-staff : 2021年06月08日 09:48

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