[2021年06月15日]
面・籠手の中に少年青嵐
中尾寿美子(1914~89)
青嵐が夏の季語。風青し、夏嵐、夏の嵐なども同意の季語です。
5月から7月にかけて、夏の緑の中で吹く風で、強い感じの風をいいます。青葉、青草を吹き揺るがせる印象が、青嵐の青からよく伝わります。多くは南の風。「せいらん」と読むと晴嵐とまぎらわしいこともあり、「あおあらし」と読みます。風速が強く快適ですが、ときには、はなはだしく蒸した感じをともなうことがありますね。
この句では、剣道の稽古中でしょうか、外では青嵐が吹く中で少年たちが面・籠手を着けて一生懸命に動き回っています。
今日は、60年安保改定阻止第2次スト、全学連主流派が国会突入。樺美智子さんが亡くなった日。あれから61年も経ってしまいました。
作者なかお・すみこの紹介は、2005年1月19日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・中国の原発で放射性物質放出も、事故ではないとフランスの大手電力会社が記者会見。中国の広東省にある台山原子力発電所について、アメリカのCNNは14日、原発を建設しメンテナンスも請け負うフランスの企業「フラマトム」が「漏洩があり放射性物質の脅威がある」としてアメリカ政府に協力を求める書簡を送ったと報じました。今のところ真偽のほどは定かではありません。
投稿者 m-staff : 2021年06月15日 09:08
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