[2021年06月17日]

蟻の列しづかに蝶をうかべたる

篠原 梵(1910~75)

蟻の列が夏の季語。山蟻、大蟻、黒蟻、蟻の道、蟻の門渡り、蟻の塔、蟻塚なども同意の季語です。
蟻は蜂と同じ昆虫で、種類は1万種を超えるといわれています。寒帯から熱帯まで、地上の平地、山地はもより、地中にまで分布、繁殖し、現在地球上で最も勢力を伸ばしている昆虫といわれています。蟻は、女王蟻、雄蟻、働き蟻、という分化によって社会生活を営み、環境への適応力を進化させてきました。春、ほかの虫たちに先駆けて活動を始めますが、最も活躍するのは夏。真夏の暑い日差しの中を、黙々と列を作って餌を求めて往復する蟻たちの姿を、古人は蟻の道と呼び、また、その細長い列を蟻の門渡りと呼んできました。
この句では、蟻の長い列が静かに蝶の亡骸を運んでいる、と詠っています。
作者しのはら・ぼんの紹介は、2006年6月2日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・気象庁は今日午後から「線状降水帯」の発生を知らせる情報を公開します。発達した積乱雲が帯状に連なり大雨による被害をもたらす「線状降水帯」。この大雨が確認された場合、土砂災害や洪水の危険性が急減期に高まったことを知らせる「顕著な大雨に関する情報」の運用を開始しました。しかしながら専門家に言わせると「大切なのは自ら命を守る判断力や対応力だ」そうです。

投稿者 m-staff : 2021年06月17日 09:39

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