[2021年06月18日]
梅雨の沖寒し雨具に女透く
秋元不死男(1901~77)
梅雨が夏の季語。走り梅雨、梅雨(ばいう)、青梅雨、荒梅雨、梅雨空、梅天(ばいてん)、梅雨雲、梅雨前線、長梅雨、送り梅雨、戻り梅雨なども同意の季語です。
14日、昨年より3日、平年より7日遅く、関東甲信地方は梅雨に入りました。梅雨とは5月下旬の走り梅雨にはじまり、6月上旬から7月中旬にかけて日本と中国の揚子江流域で見られる1か月にわたる長雨の時期をいいます。オホーツク海高気圧の冷たく湿った風と、小笠原低気圧の暖かく湿った風が向き合って生まれる停滞前線が梅雨前線の正体です。夏至を中心として前半はしとしとと、後半は荒梅雨の集中豪雨になりやすい特徴を持っています。
この句では、梅雨の雨具をまとった女性が、その雨具から透いて見え、女性らしい姿態を感じさせます。そのかなたには梅雨にけぶる沖が寒々と広がっている、と詠っています。
作者あきもと・ふじおの紹介は、2005年4月24日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・10都道府県に出ている緊急事態宣言について、沖縄を除く9都道府県は、期限となる20日に解除し、このうち東京や大阪など7都道府県は7月11日までの期間、まん延防止等重点措置に移行する模様です。しかしながら、東京では新規感染者に若者が増えており、また変異ウイルスの拡散もあって、宣言を出す事態になるでしょうね。
投稿者 m-staff : 2021年06月18日 09:59
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