[2021年06月19日]
つく息にわづかにおくれ滴れり
後藤夜半(1895~1976)
滴れりが夏の季語。滴り、山滴り、巌滴りなども同意の季語です。
裏の武山の山道を歩いていると、山道に沿う崖や岩の間からにじみ出た水が、苔むした岩肌や岸壁を伝って水玉となって滴っています。山を伝い下りる地下水が地表に湧き出てくることで、泉や清水と同じですが、滴りは水量が極端に少なくなっています。緑の苔に水玉が膨れて光りながら落ちたり、風が来て吹き散らばって雫になっている様子は涼しい感じがしますね。
この句では、吐く息、吸う息のリズムと水の滴りを微妙にとらえて、
味わいのある句になっています。
作者ごとう・やはんの紹介は、2005年9月6日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・エンジェルスの大谷翔平選手が来月12日にコロラド州デンバーで行われる大リーグのオールスターゲームのホームラン競争に出場する意向を明らかにしました。日本選手では初めてです。参加選手は8人、優勝賞金は1億1000万円。出場すれば優勝する予感がします。翌日は本番のオールスターゲーム、DHで出場の可能性大です。
投稿者 m-staff : 2021年06月19日 09:36
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