[2021年07月10日]
百日紅つかれし夕べむらさきに
橋本多佳子(1899~1963)
百日紅(さるすべり)が夏の季語。百日紅(ひゃくじつこう)、白百日紅も同意の季語です。
百日紅は漢名で、その名のように百日は咲き続けます。ミソハギ科の落葉高木。中国南部が原産地。高さは3~7メートル。淡い褐色の木肌はなめらかでこぶが多く見られますね。花色は紅だけでなく、白色や淡い黄色もあります。つるつるした木肌は、その名のように猿も滑るのではないかと思われるほど。幹をくすぐると花が笑うように見えるといい、くすぐりの木ともよばれています。
この句では、花期の長い百日紅は、見ているだけで夕方になると疲れてくる、と詠っています。
作者はしもと・たかこの紹介は、2005年1月25日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・とかく梅雨の末期は大雨になりますが、「大雨特別警報」が鹿児島県、宮崎県、熊本県に出ています。特に鹿児島県に「線状降水帯」が発生したと報道されています。これはもう何があっても避難するしかありませんね。
投稿者 m-staff : 2021年07月10日 09:04
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