[2021年07月30日]
立山のかぶさる町や水を打つ
前田普羅(1884~1954)
水を打つが夏の季語。内水、水打つ、水撒くも同意の季語です。
夏の昼下がりの夕方に、暑さや埃を抑えるために、庭、門辺、路地などに水を撒くこと言います。夏の乾ききった炎暑をしずめ、涼しくさせるために効果がありますね。また、路面ばかりではなく、庭などの草木に水をかけて涼を求める場合もあります。内水の風情は日中よりも夕方におおく行われます。暑さが一段落したころ、より一層の涼しさを求めるために行われますね。
この句の「立山」は、富山県の南東部、北アルプスの北西端に連なる連峰を指しています。作者は大学卒中退後新聞記者となって、報知新聞富山支局長になり、その後富山に定住しました。立山に覆いかぶさるように町は広がり、通りに水を撒いて暑さをしのいでいる様子が浮かび上がってきますね。
作者まえだ・ふらの紹介は、2005年2月5日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・1日で1万人を超す勢いで新型コロナ感染者が拡大しています。政府の徹底したワクチン接種の推進が望まれます。このままでは医療提供体制が崩壊しますね。東京五輪は今日から陸上競技が始まります。陸上競技は、相当に頑張らねばメダル獲得にはなりませんね。
投稿者 m-staff : 2021年07月30日 10:11
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