[2021年08月01日]

空へ消えゆく人を見てお花畑

加藤三七子(1925~2005)

お花畑が夏の季語。
一般に、高山植物は、2600~2800以上の高山に育つ植物をいいますが、真夏になると雪や氷が解けた後に、その下に眠っていた様々な植物が一斉に花を開かせます。この高山植物の群落のうちで大規模なものをお花畑と呼んでいます。有名なものは、大雪山、八ヶ岳、北アルプスの白馬岳、槍ヶ岳、五色ケ原などがあげられます。
同じ作者に次の句があります。
月山の霧生むお花畑かな  三七子
月山は、山形県の中部にある名峰。山の霧がお花畑を生んだという楚辞が効いていますね。
作者かとう・みなかおの紹介は、2005年4月12日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・昨日は全国で1万2342人のコロナ感染者。東京は4000人を超え、神奈川は1580人。感染拡大が各地方で起きています。自宅療養者が増えていっそう患者が増えることでしょう。一日中絶えることなく蝉が鳴いています。

投稿者 m-staff : 2021年08月01日 09:57

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