[2021年08月12日]

葛咲きて飯場に似たる湯治宿

森田 峠(1924~2013)

葛(くず)が秋の季語。葛の花も同意の季語です。
葛は繁殖力が旺盛で3枚に分かれた大きな葉をつけて繁茂し原野を覆います。マメ科の蔓性多年草。葛は日本全国の山野に見られます。8月から9月にかけて10センチほどの花穂をつけ、紅紫色の花が下から上に咲き上ります。大きな葉に隠れて、優しく控えめな美しい花です。昔から根から葛粉を取って、茎の皮で葛布を織りました。葛は葛かづらの略。秋の七草の一つ。
この句にある葛が咲いている秘境の湯治宿は、ダムや河川修復の工事現場のための飯場に似ている、と詠っています。
作者もりた・とうげの紹介は、2006年1月19日を参照。
(出典:青柳志解樹編著「俳句の花 下巻」、創元社、2008年刊)
・今日は520人が犠牲になった日航ジャンボ機の墜落事故から36年目に当たります。墜落現場の群馬県上野村では新型コロナ対応のため、今年も遺族や関係者に限って慰霊の登山が行われています。あれから36年、青山透子著「日航123便の新事実」(河出書房新社、2017年刊)によると事故原因の追及はいまだ続いています。

投稿者 m-staff : 2021年08月12日 10:10

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