[2021年08月15日]

夕焼けてすさむ家うち敗戦忌

岡本 眸(1928~2018)

敗戦忌が秋の季語。終戦記念日、終戦日、終戦忌、敗戦日、八月15日
なども同意の季語です。
1945(昭和20)年8月15日。日本はポツダム宣言を受諾し、終戦の詔勅が宣布されて太平洋戦争が終了しました。敗戦という苦い経験を通して、二度と同じ過ちを繰り返さないために設けられた記念日で、この戦争で亡くなれた方々の追悼の催しが全国で行われます。
この句では、敗戦の日、真っ赤な夕焼けが西の空を染めています。個人や家族が余りにも杜撰な計画でこの国を滅ぼした軍人たちの行いに呆然としてただ夕焼けだけがそれを忘れさせてくれると詠っています。
作者おかもと・ひとみの紹介は、2005年4月14日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・西日本と東日本の各地で記録的な大雨になっています。自治体からの避難の情報に注意してできるだけ安全な場所で過ごすほかありませんね。甲子園の高校野球は、開始の時間を遅らせてでも試合をするためにグラウンドの整備に懸命の努力をしています。

投稿者 m-staff : 2021年08月15日 10:08

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