[2021年08月27日]

法師蝉眼鏡外して聞きゐたり

山口誓子(1901~94)

法師蝉が秋の季語。つくつく法師、おしつく、つくつくしなども同意の季語です。
晩夏、初秋になると、つくつくほーし、つくつくほーし、おーしーつくつく、おーしーつくつくと鳴くのがつくつく法師で、その鳴き方から名づけられました。秋風が立ち始めるころ鳴きたてられると夏から秋への序奏曲のように聞こえますね。蜩よりやや小型で胴が黄緑色で黒斑があります。
この句では、法師蝉の鳴き声が素晴らしいのでふと眼鏡を外して聞き入ったと表現しています。
同じ作者に次の句があります。
なきやみてなほ天を占む法師蝉  誓子
法師蝉が鳴き止んでもまだその声が空に聞こえているようだ、と詠っています。
作者やまぐち・せいしの紹介は、2005年1月24を参照。
(出典:「蝸牛 新季寄せ」、蝸牛社、1995年刊)
・アフガニスタンの首都カブールにある国際空港で大規模な爆発が起きました。アメリカ軍兵士13名が死亡し、アフガニスタン人の死傷者も多数に上っています。今回の爆発は過激派組織IS=イスラミックステートの戦闘員による自爆テロと見られると発表しました。ISは、タリバンよりも過激でタリバンを批判し、たびたび交戦しています。

投稿者 m-staff : 2021年08月27日 09:07

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