[2021年09月07日]
日曜は洗心のとき梅もどき
井沢正江(1921~2008)
梅もどき(擬)が秋の季語。梅嫌(うめもどき)、落霜紅(うめもどき)も同意の季語です。
梅擬は、赤い実が美しいので観賞用に植えられ、生け花や盆栽に用いられています。モチノキ科の落葉低木。高さは2~3メートルになり、実は球形で5ミリぐらいの大きさ。秋から冬にかけて赤く熟し、落葉後も枝の上にあって美しく映えます。梅擬は梅に似て非なるものという意味であり、漢名を「落霜紅」といいます。
この句では、梅擬と日曜には心を洗って清々しい気持ちで過ごしたいものと作者は願っています。
今日は、白露。24節気の一つ。このころから秋気がようやく加わってきます。
作者いざわ・まさえの紹介は、2008年2月19日を参照。
(出典:青柳志解樹編著「俳句の花 下巻」、創元社、2008年刊)
・急に寒くなりました。静岡県側の富士山の頂上付近が白くなっているので初冠雪と思いきや甲府の気象台はまだ発表しません。富士山の初雪は甲府気象台の管轄だそうです。ところで映画の「勝手にしやがれ」などで親しまれていたジャンポール・ベルモンドが88歳で亡くなりました。陽気さと笑顔に溢れた愛すべき名優でしたね。
投稿者 m-staff : 2021年09月07日 09:22
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