[2021年09月16日]

野葡萄は熟れて汁出す草競馬

平畑静塔(1905~97)

野葡萄が秋の季語。ざとうえびも同意の季語です。
ブドウ科の蔓性植物。一つの房に白や淡青色、淡緑色の実が集まってまばらにつき、やがては青紫色や紅紫色へと色変わりします。野趣のある実つきが玄人に好まれ、茶花に珍重されています。町中の空き地のフェンスや垣根などで見かけますね。実の色が様々な青色なので見分けることができます。藪からしなどと同じく貧相に見えますが、そこに面白さを感じもします。
この句の「草競馬」は、公認の競馬に対して、農村などで行われる小規模な競馬のことを指しています。草競馬の行われる野原に熟れた野葡萄が群れています。
作者ひらはた・せいとうの紹介は、2005年4月7日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・エンジェルスの大谷選手がスランプに陥っています。どんな球でも打てると思い込みなんでも振っています。そのうちに立ち直るでしょう。台風14号が進路を変えて日本に接近しています。備えは大丈夫ですか。

投稿者 m-staff : 2021年09月16日 09:37

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