[2021年10月08日]

刈萱の風より雨を待つふぜい

川崎展宏(1927~2009)

刈萱(かるかや)が秋の季語。萱の穂、めがるかや、おがるかや、萱刈るなども同意の季語です。
イネ科の多年草、芒に似ていますが、花穂が小さく、寂しげな風情がありますね。雌刈萱のほうが雄刈萱よりも美しく、粗毛のある葉腋から花穂を出し、のぎは褐色です。雄刈萱は穂も小さく、のぎは赤褐色です。もともとは屋根葺用に刈る萱のことでしたが、いまは特定の草の名前になりました。芒のように風に穂をなびかすことは無く、草が風に揺れてひどく頼りなげに見えます。
この句では、刈萱が風よりも雨を待っていると表現しています。
今日は、寒露。24節気の一つ。晩秋から初冬の間の露を指します。
作者かわさき・てんこうの紹介は、2006年2月21日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・昨晩、10時41分の地震には驚きました。震源地は千葉県北西部、深度は75㎞、マグニチュードは5.9。横須賀の震度は4。ベッドに入ってウトウトしていたころに起きました。10年前の東日本大震災を思い出しました。今後、1週間程度は震度5強の揺れに注意と気象庁は注意を促しています。

投稿者 m-staff : 2021年10月08日 09:58

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