[2021年10月10日]

水澄みて四方に関ある甲斐の国

飯田龍太(1920~2007)

水澄むが秋の季語。
台風も一段落したり、秋霖と呼ばれる長雨も終わると、空の澄に合わせて、河川をはじめ、湖沼や池、庭の泉水、清水や井戸水などに至るまで水の澄んだ感じがしますね。山の渓流はひときわ澄んで見え、日ごろはその濁りが気になっている池や小川の流れまでも澄んで見え、水藻もよく見えるようなります。
この句では、甲斐の国、山梨県は四方(よも)を山に囲まれているせいか、昔から関所に囲まれた国でした。この季語がまことに絶妙にその関係を浮き出していますね。
今日は、目の愛護デー。
作者いいだ・りゅうたの紹介は、2005年1月31日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・プロ野球の監督の退任が相次ぎそうですね。ソフトバンクの工藤、西武の辻、日本ハムの栗山、中日の与田などの監督が予想されています。勝負の世界は不振であれば即辞任しなくてはなりませんサッカー日本代表の森安監督も交代が噂されています。

投稿者 m-staff : 2021年10月10日 09:48

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