[2021年10月15日]

桐一葉下総に水ゆきわたり

黛 執(1930~2020)

桐一葉(きりひとは)が秋の季語。一葉、一葉落つ、一葉の秋、桐の秋なども同意の季語です。
桐の木のたたずまいはどこか風雅がただよいますね。青葉、花、そして大きな葉がふんわりと落ちる光景は、やはり風格さえ感じます。中国の古典「淮南子(えなんじ)」に「桐、一葉落ちて天下の秋を知る」から、桐一葉や一葉が秋の季語になりました。
この句の「下総(しもうさ)は、旧国名で、今の千葉県北部および茨城県の一部を指します。利根川の河川領域ですので、水は十分にあることでしょうね。その水郷の里にも青桐の葉がはらりと落ちる季節となりました。
今日から新聞週間。
作者まゆずみ・しゅうの紹介は、2006年3月22日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・今日は、サンフランシスコ・ジャイアンツとロサンジェルス・ドジャースが勝ったり負けたりの2勝2敗で、ナショナル・リーグの優勝を決める決定戦への代表を決める大事な戦い。いい試合を期待します。

投稿者 m-staff : 2021年10月15日 09:39

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