[2021年10月18日]

静かなる自在の揺れや十三夜

松本たかし(1906~56)

十三夜が秋の季語。後の月、名残の月、後の今宵、後の名月、豆名月、栗名月なども同意の季語です。
陰暦9月13日の月のこと。今年は10月18日に当たり、8月15日の名月と同じに、供え物をして祭る習慣があります。栗や枝豆を盛ったりするので、栗名月、豆名月の名前もありますね。また最後の月として名残の月ともいいます。満月ではなく少し欠けた月を賞でるところは、いかにも日本的ですね。夜はかなり冷え込んで物寂しい気持ちになります。
この句では、十三夜の室内の様子が浮かんできます。囲炉裏の上にある自在鉤が静かに揺れている、と詠っています。
作者まつもと・たかしの紹介は、2005年4月19日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・強い寒気が来て、各地が冷え込んでいますね。11月並みの寒さのところもあるようです。ベランダか見える富士山の頂上辺りが白くなっています。北海道の稚内、旭川、それに網走では、初雪が観測されたそうです。ところで今年のプロ野球は、セ・リーグはヤクルトがマジック4、パ・リーグはロッテがマジック7になりました。コロナ影響で引き分け試合が増えて、いつもとは違った順位になっていますね。

投稿者 m-staff : 2021年10月18日 09:38

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