[2021年10月22日]

身に沁むや苔衣被て石仏

吉野義子(1915~2010)

身に沁(し)むが秋の季語。身に入むも同意の季語です。
秋もようやく深まり冷たさをしみじみ感じるようになりました。さらに冬に近づけば、一層その感じは強くなります。もとより感覚的な響きがこの言葉にはありますね。古くは、しみじみとしみとおるように身に深く感じる意味で、季節感はなかったようです。ところが、秋風に触発されて、身に入む感じを受ける意識の流れがそこにあるといえます。
この句では、普段なら気にも留めない石仏が苔の衣を被(き)ているのを見て、気持ちがしみじみとしてきた、と詠っています。
作者よしの・よしこの紹介は、2007年7月28日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・アメリカのファイザーの新型コロナウイルスの追加の接種を確かめるための臨床試験の結果、発症を防ぐ有効性は95.6%だったと明らかにしました。アメリカでは、先月から65歳以上の人や、重症化リスクの高い人を対象にファイザーのワクチンの3回目の接種が始まっています。日本ではどうなるのでしょうね。コロナ対策は、あわただしい総選挙があるにしてもきちんとしてほしいと思います。

投稿者 m-staff : 2021年10月22日 09:53

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