[2021年10月26日]

行秋の樹に寄れば樹も孤独かな

小松崎爽青(1915~2003)

行秋(ゆくあき)が秋の季語。行く秋、秋の果、残る秋、去る秋、秋の別れ、秋の行方、秋去る、秋過ぐなども同意の季語です。
秋の季節が終わることをいいます。季節として秋は豊穣という華やぎと凋落というわびしさを持っていますね。古くから春と秋の優劣を競った美意識が伝統として続いています。古歌には、秋行く、秋の果、秋の終、秋過ぐ、秋の名残、秋の別れなど限りなく示されています。
この句は、秋の終をいささか感傷的に表現しています。樹木も作者も限りなく孤独の闇に置かれていますね。
作者こまつざき・そうせいの紹介は、2005年9月24日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち・大正編」、邑書林、1996年刊)
・秋篠宮家の長女の結婚ほど、皇室の在り方に数々の問題を提起したことはありませんね。今日、結婚し皇室を離れます。これからは本人の意思を尊重して、優しく見守ってあげましょう。

投稿者 m-staff : 2021年10月26日 09:41

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