[2021年11月04日]
秋ふかき日ざしの中を来し風なり
篠原 梵(1910~75)
秋ふか(深)きが秋の季語。秋深し、秋闌ける、秋さぶ、深秋、秋更ける、秋深むなども同意の季語です。
秋深しは、冬へ移ろうとする晩秋の静けさをいいます。人の心の持ち方によっては浅くも深くも感じられますが、1年の内で最も自然の気配が身にしみて感じられるひと時ではありますね。なかでも深秋は最も秋の終りに近い状態です。見るもの聞くもの思うことすべてはかなく、切ない気持ちが胸に湧き出します。寂寥感にあふれています。
この句では、秋の終りに弱まった日差しに風も一層冷たくなった状態を詠っています。
作者しのはら・ぼんの紹介は、2006年2月2日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・今年のワールド・シリーズが終わりました。優勝は26年ぶり4回目のアトランタ・ブレーブス、準優勝はヒューストン・アストロズ。優勝するには、シーズンの162試合を戦って、ポスト・シーズンの16試合を経て、計178試合目にチャンピオンとなります。以下に大変のことで名誉なことか選手が一番よく知っていますね。日本のプロ野球の日本シリーズの先駆けとなるクライマックス・シリーズは6日から始まります。
投稿者 m-staff : 2021年11月04日 09:35
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