[2021年11月05日]

大学の匂ひに満ちて銀杏散る

原子公平(1919~2004)

銀杏散るが秋の季語。
金色の葉が日を浴びつつ散る様子は圧巻ですね。風があればなおさらのこと一枚一枚の姿は美しく感じます。散り敷いた金色の絨毯も秋をしみじみと感じさせてくれます。銀杏並木、そして大木一樹とそれぞれに趣がありますね。銀杏散るといえば、東京の外苑前から絵画館に向けての銀杏並木を思い出します。
この句では、大学の銀杏が、何やらその学び舎の匂いに満ちて散ってゆくと表現しています。この大学は、本郷の東京大学が浮かんできますえね。
今日は、世界津波の日。東日本大震災の2011年6月に「津波防災の日」が制定され、さらに2015年には国連で同日を「世界津波の日」として制定されました。
作者はらこ・こうへいの紹介は、2005年1月13日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・今年の「新語・流行語大賞」が発表されました。30語のうちでコロナや五輪関係が半分でほかに大谷選手関連の「ショータイム」「リアル二刀流」などが挙げられています。去年の大賞は「3密」でしたね。

投稿者 m-staff : 2021年11月05日 10:22

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