[2021年11月27日]

町の名の浦ばかりなり冬霞

古賀まり子(1924~2014)

冬霞が冬の季語。冬の霞、寒霞も同意の季語です。
霞は、本来は春の季語ですが、風のない穏やかな冬の日にもたなびきますね。実体は靄(もや)といった方が適切ですが、冬靄よりも冬霞の言葉のイメージから、かたまるというよりは横に広がっている印象の方が強く感じます。空と地面の中間あたりにたなびきまるで春を思わせます。
この句では、町の名前が「浦ばかり」という地域に目をつけ、それに冬霞の取り合わせに新鮮さを感じます。「浦」は、海や湖が湾曲して陸地に入り込んだところ。一般には、海辺、水際を指しています。
作者こが・まりこの紹介は、2005年10月4日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・南アフリカで新変異ウイルス「オミクロン株」が確認されたとWHOが発表しました。今回、WHOが南アフリカで確認された新たな変異ウイルスを現在、広まっているデルタ株などと同じ「懸念される変異株」に指定したことで世界的な監視体制が強化されることになります。次々と難問が起こりますね。今日は日本シリーズ第6戦、野球の神様はどのような結末を用意しているのでしょうね。

投稿者 m-staff : 2021年11月27日 10:10

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