[2021年12月06日]
ビルは無番地枯るる柳を郵便夫
皆川盤水(1918~2010)
枯るる柳が冬の季語。枯柳、冬柳も同意の季語です。
葉が散ってしまった冬の枯れた柳のこと。枯柳は、古く万葉の時代から歌の題材として多く詠まれてきました。特に、葉のことごとく落ちた枝垂れ柳の冬の姿は、画題に多く取り上げられてきました。枯柳とか枯れ木の山とかは、日本人は、寒い冬の光りの中に陰の美しさを追い求めてきましたね。
この句では、柳が枯れてしまっている、番地のないビルを郵便配達夫がせわしくなく働いている様子を詠っています。
作者みながわ・ばんすいの紹介は、2005年11月1日を参照。
(出典:「新版・俳句歳時記第二版」、雄山閣、2003年刊)
・新たな変異ウイルス、「オミクロン株」の感染は、日本を含めて世界の42の国と地域に及んでいます。イギリスでは、感染者が1日で86人増え246人になったそうです。海外からの入国者の水際対策がうまく機能していないようですね。日本ではどうでしょうか。
投稿者 m-staff : 2021年12月06日 09:18
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