[2021年12月12日]

着ぶくれて来ても札所のよく冷ゆる

稲畑汀子

着ぶくれてが冬の季語。
寒さに抗して衣服を重ね着して体がふくれた様子をいいます。冬は寒気を防ぐために、何枚も着込んでいるうちに、体型が膨らんできます。重ね着というと品の良さが感じられますが、着ぶくれとなると体裁をかまわぬおかしみがありますね。
この句の「札所(ふだしょ)」は、巡拝者が参詣のしるしとして札を納める寺のお堂を指します。しごく真面目に着ぶくれを表現していますね。作者は、長く朝日新聞の俳壇を担当しています。このところ体調がすぐれず2週ほどお休みです。今年90歳、早く元気になってくださいね。
作者いなはた・ていこの紹介は、2005年3月20日を参照。
(出典:角川書店編「合本 俳句歳時記第三版」、角川書店、2003年刊)
・北京冬季オリンピックの出場枠をかけてカーリングの世界最終予選がオランダで開幕。男子も女子も好調なスタートを切りました。女子はドイツを破り今朝2勝目を挙げました。日本女子は、北海道北見のロコ・ソラーレ、応援しています。

投稿者 m-staff : 2021年12月12日 09:52

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