[2021年12月19日]

吹かりよりて千鳥の脚のそろひけり

渡辺水巴(1882~1946)

千鳥が冬の季語。浜千鳥、磯千鳥、裏千鳥、川千鳥、夕千鳥、群千鳥、遠千鳥、大膳、陸千鳥なども同意の季語です。
水辺に棲むチドリ科の総称。河原や海辺などに群棲する小形の鳥で、くちばしは短く、長い脚を持っています。小千鳥は日本で繁殖する夏鳥で、9月には南方へ渡りますが、暖地では越冬します。ここ三浦半島では陸千鳥となってよく見かけます。大膳などは旅鳥で、秋口にやってきてしばらくすると南方へ渡り、春に再びやってきて羽を休めた後で北へ帰って行きます。寒く冷たくなった風の中で聞く千鳥こそ、哀れに見えますね。
この句では、群棲する千鳥が、風に吹かれて脚をそろえて耐えている、と詠っています。
作者わたなべ・すいはの紹介は、2005年2月4日を参照。
(出典:辻 桃子監修「俳句の鳥」、創元社、2007年刊)
・今朝の横須賀は快晴、冷たい風が吹いています。富士山が奇麗に見え、相模湾の向こうの熱海の町まではっきりと見えています。ところで、イギリスで急拡大しているオミクロン株は、ロンドンが中心で、
1日に1万人を超える感染が確認されました。入院が必要な患者が今後2週間ほどで大幅に増える見方があります。ジョンソン政権は窮地に立っています。日本は強力な水際対策で防がなくてはなりませんね。

投稿者 m-staff : 2021年12月19日 10:03

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/7959