[2021年12月24日]
ごうごうと風呂沸く降誕祭前夜
石川桂郎(1909~75)
降誕祭前夜が冬の季語。聖夜、聖歌、聖樹、サンタクロースなども同意の季語です。
今日は、クリスマス・イブ。キリストの生誕を祝う降誕祭の前夜に当たります。クリスマスツリーを飾り、贈り物、クリスマスカードを交換し、七面鳥を食べ、シャンパンを飲んだりします。子どもたちはツリーに靴下を吊り、サンタクロースの贈り物を楽しみしてイブの夜を眠りますね。
この句では、取り合わせの面白さに惹かれます。昔、薪や石炭で沸かす風呂釜の音は「ごうごう」と音がしました。そのような釜の音を聞きながら、作者は今日がクリスマス・イブであったことを思い出しています。西洋の祝日に日本的な風呂を取り合わせたことによって、不思議な味わいが生まれていますね。
作者いしかわ・けいろうの紹介は、2006年2月8日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・気象庁によると25日から日本の上空に数年に一度の強い寒気が流れ込んで、冬型の気圧配置が強まって、北日本から西日本にかけての日本海側を中心に大雪になるとのこと。強い冬型の気圧配置は28日火曜日まで続く見込みとされています。十分な注意が必要ですね。関東地方は26日に日曜日に寒くなります。
投稿者 m-staff : 2021年12月24日 09:14
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