[2021年12月26日]

木の葉髪一生を賭けしなにもなし

西島麦南(1895~1981)

木の葉髪が冬の季語。
人の髪の毛は1年中変わりなく抜け落ちますが、秋から冬にかけてのころは少し多くなるようで、落葉の季節と重なって、どこかうらぶれた思いになったりしますね。立ち去って行った人の髪の毛をふと見出した時、また、自分の抜け毛の多さに年齢を思うなど、ある種の寂しさがありますね。
この句の「一生」は「ひとよ」と読ませます。木の葉髪にかけて、一生が過ぎようとしているが、とりわけ何もないと慨嘆しています。
同じ作者に次の句があります。
木の葉髪せめて眸は明らかに  麦南
何があって眸だけはキラキラ輝かせていたいと望んでいます。
作者にしじま・ばくなんの紹介は、2005年6月26日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・数年に一度の強い寒気が日本列島を覆っています。寒いですねえ。新型コロナウイルスのオミクロン株は、ヨーロッパのイギリス、フランス、イタリアで猛威を振るっています。日本でも患者が少しずつ増え始めました。くれぐれもご注意ください。

投稿者 m-staff : 2021年12月26日 09:21

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