[2022年01月01日]

命継ぐ深息しては去年今年

石田波郷(1913~69)

去年今年(こぞことし)が新年の季語。去年、旧年、旧臘、古年、初昔なども同意の季語です。
年新た何と気づけば八十路かな  風伯
明けましておめでとうございます。今年こそコロナに打ち勝って普通の生活に戻りたいものですね。
今年の十二支は寅、干支(えと)は壬寅(みずのえとら)。西暦2022年、和暦令和4年、皇紀2682年、明治以来155年、大正以来111年、昭和以来97年、平成以来34年となります。この「日めくり俳句」は18年目を迎え、第4コーナーを回ってそろそろゴールが近づいてきたと思っております。今年もよろしくお願いいたします。
去年今年とは、去年と今年とが、一夜にして移り変わるのをいいます。たちまちに年が去って年が来るという時の推移のすみやかなことに感慨を覚えます。高浜虚子の「去年今年貫く棒の如きもの」から使われるようになりました。
この句では、療養生活が長い作者が「命を継(つ)ぐ」ために、年の初めに万感を込めて深く息を吸って闘っている姿が見えてきます。
作者いしだ・はきょうの紹介は、2005年2月13日を参照。
(出典:「日本大歳時記」、講談社、1981年刊)
・今朝の横須賀は、快晴、雲一つなく晴れ渡っています。富士山、相模湾が朝日を浴びて輝いています。

投稿者 m-staff : 2022年01月01日 09:27

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