[2022年01月09日]

五秒まへ放送室に淑気満つ

川崎展宏(1927~2009)

淑気満つが新年の季語。淑気も同意の季語です。
漢詩でよく使われる淑気は、新春のめでたいしるしの気が満ちていることを指し、大気を意味するのではなく、気持ちを表します。俳句では、そうした改まった清新な気ということで新年の季語として使われています。新年の喜びは、すべてのものに新しい香気や清冽さを感じ取って、それまでの日常とは別の世界の出現を見出すことにあります。この句では、その場面を放送局の放送室の五秒前のサインに淑気が満ちている、と表現しています。新感覚の使い方ですね。
作者かわさき・てんこうの紹介は、2006年2月21日を参照。
(出典:石 寒太編「よくわかる俳句歳時記」、ナツメ社、2010年刊)
・8日からの3連休、コロナのせいで外出するのが恐ろしいですね。
神奈川県内での感染者は、8日で354人。感染者数が300人を超えたのは昨年9月19日以来、県内で発表された感染者は、延べ17万811人、オミクロン株の感染者は、昨年末に県内の飲食店に10人程度が集まって会食したため、クラスターが発生しています。

投稿者 m-staff : 2022年01月09日 10:07

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/7988