[2022年01月26日]
下京や風花遊ぶ鼻の先
澤木欣一(1919~2001)
風花(かざはな)が冬の季語。かぜはな、かざばな、吹越なども同意の季語です。
よく晴れた空から風に乗って雪片が舞ってくることを風花といいます。思い出せばはるか昔、天城峠の風花はそれは見事なものでした。遠方の山に降った雪が、ときに上層の風に流されて風下にひらひらと飛んでくる現象です。このような気象はどこの地方でも起きます。青空に、はらはらと舞う雪片を花ととらえた古人の感性に感心しますね。
この句の「下京」は、京都の二条通以南を指しています。昔から中小の商人が住んでいました。作者が下京辺りを散策しているときに、風花が鼻の先で遊んでいる、と詠っています。
作者さわき・きんいちの紹介は、2005年3月8日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・財務省は、国の負債が資産を上回る「債務超過」の額が前の年度より63兆円多い655兆2000億円となり、過去最大となったと公表しました。資産は前の年度より39兆5000億円増えて720兆8000億円。一方の負債は102兆9000億円増えて1376兆円。天文学的な数字で呆然としてしまいます。後世へ繰延して、後は野となれ山となれということですかね。
投稿者 m-staff : 2022年01月26日 10:05
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