[2022年02月02日]

頬杖に雨音ばかり春隣

森 澄雄(1919~2010)

春隣が冬の季語。春近し、春遠し、春いまだ、春まぢか、春遠からじなども同意の季語です。
冬が終わりに近づくと、どことなく春の気配がただよい始めます。
降っていた雨が雪に変わったり、雪が雨になったりします。光の春といって日差しが強くなり始め、空中にきらきらしたりして、寒さはありますが、明るい感じになります。ひたすら春を待ちわびる心は、「春を待つ」ですが、これは似通った季語ですね。
この句では、春が近づいてくる頃、雨音を聞きながら、頬杖をついてぼんやりとしている作者の様子が伝わってきます。
作者もり・すみおの紹介は、2005年2月22日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)
・作家の石原慎太郎氏が89歳で亡くなりました。河出書房「文藝」編集部に勤めていたころ、石原さんの自筆原稿を見た時、まったく読めなくて往生しました。左利きの癖字で判読できません。それもあってか、当時、大日本印刷には、石原さん専門の植字工がいましたね。
作家として長年にわたって文章を書いてきましたが、「太陽の季節」以上のものは書けませんでしたね。合掌。

投稿者 m-staff : 2022年02月02日 10:10

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