[2022年02月07日]

胸ぐらに母受けとむる春一番

岸田稚魚(1918~88)

春一番が春の季語。春一、春二番、春三番なども同意の季語です。
時期は決まっていませんが、2月の半ばごろから下旬、時には3月上旬ごろに、その年初めて吹く強い風のことです。長崎県の対馬、壱岐の島などで使っていた言葉が、戦後になって新聞、ラジオで広く広められ、気象用語として定着しました。春一番は、大陸から日本海に入ってきた発達した低気圧に、南の暖気が流れ込んで吹くものです。気象情報網が発達していなかった時代、海難事故が多発して、春一番は玄海灘や日本海で操業する漁師たちに恐れられていました。
この句では、作者の母が、春一番をがっしりと胸で受け止めていると詠っています。肝っ玉の据わったお母さんなのでしょうね。
作者きしだ・ちぎょの紹介は、2005年7月1日を参照。
(出典:平井照敏編「新歳時記」、河出書房新社、1989年刊)
・スキージャンプ男子ノーマルヒルで小林陵侑選手が金メダル獲得。やってくれましたね。気象条件を冷静に読んで、2回とも完璧なジャンプ、実に見事でした。強いプレッシャーの中で平常心を保つメンタルは素晴らしい。この後もラージヒルでのビッグジャンプが期待できますね。

投稿者 m-staff : 2022年02月07日 09:50

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