[2022年02月13日]

頬を截る鏡の罅の余寒かな

小松崎爽青(1915~2003)

余寒(よかん)が春の季語。残る寒さも同意の季語です。
立春を過ぎてもまだ残っている寒さのこと。余寒は、寒が明けても寒さが残っているという、寒の方に思いが傾いている季語です。また、残る寒さというように、立秋を過ぎての暑さを残暑というのと対応する語です。余寒の語は漢詩から得られたもので、杜甫の詩句に「間道の余寒氷雪を歴(へ)たり」とあります。この余寒の厳しさ、ゆるやかさによって、桜の開花時期が左右されますね。
この句では、余寒を、鏡の罅(ひび)に頬が截られたように思えると詠っています。確かに鏡に罅が入っていて、そこに自分の顔を映してみれば、ため息の一つも出てきますね。
作者こまつざき・そうせいの紹介は、2005年9月2日を参照。
(出典:阿部誠文著「輝ける俳人たち・大正編」、邑書林、1996年刊)
・北京五輪に目を奪われている間に、将棋の藤井聡太竜王は、第71期王将戦7番勝負で渡辺明王将を破ってタイトルを奪取、これで王位、叡王、棋聖を保持する藤井竜王は19歳6か月の史上最年少で5冠を達成しました。過去に5冠を達成したのは、大山康晴、中原誠、羽生善治の3人。藤井竜王は羽生九段の22歳10か月を抜いて、10代では初めて5冠を得ました。凄い人が現れましたね。

投稿者 m-staff : 2022年02月13日 10:08

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