[2022年02月21日]
片隅で椿が海を感じてゐる
林原耒井(1887~1975)
椿が春の季語。白椿、紅椿、山椿、玉椿、落椿、八重椿、乙女椿なども同意の季語です。
木偏に春と書くが如く、春の代表的な花は椿ですね。横須賀市西公園の様々な椿も咲き始めました。ツバキ科の常緑高木。主に海岸地域に多く野生化するのが薮椿。葉は革質で、花は赤色五弁で、中心におしべが柱状に集まっています。冬から春にかけて花を落としながら咲き続け、落ちた花はみな上を向いていますね。園芸品種はおよそ600種類もあるといわれています。
この句では、片隅の場所はわかりませんが、ただ椿が海を感じているとだけ伝えて、読む者の想像力をかきたててくれます。
作者は、旧制一高時代から夏目漱石門に入り、漱石作品の校正を任されるなど愛弟子の一人でした。
作者はやしばら・らいせいの紹介は、2007年5月30日を参照。
(出典:大岡 信著「第三 折々のうた」、岩波新書、1983年刊)
・女子カーリング決勝戦、日本は英国に完敗。涙と笑顔の銀メダル。よく頑張りました。ありがとう。北京冬季オリンピック、無事終了。
次は2026年、イタリアのミラノ、コルチナで開かれます。元気でいられれば見ることができるでしょう。
投稿者 m-staff : 2022年02月21日 09:43
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