[2022年02月26日]
くれなゐのゆく手となりぬ梅の道
井沢正江(1921~2008)
くれなゐ(紅)の梅が春の季語。紅梅、八重紅梅、薄紅梅なども同意の季語です。
バラ科の落葉高木。平安時代に中国より渡来。紅梅は一般的に白梅よりも花期が遅く、白梅の高雅に比べるとあでやかで、幹や枝もほっそりとしていて優しい感じがします。枝を切ると木の髄も紅色をしています。品種は多彩で、一重咲き、八重咲き、枝垂れなどがあります。花の色は紅、薄紅、濃紅、深紅などバラエティーに富んでいます。
この句では、道沿いに紅梅の木々が植えられていて、まるで紅の道のようだと詠っていますね。
今日は、二・二六事件の日、1936年に起きました。このところ昭和天皇に関する2作品を読みました。原 武史著「昭和天皇」(岩波新書、2008年刊)。宮中の祭祀に熱心に出席、「神」への祈りを捧げた昭和天皇。激動の戦前、戦中から戦後まで、天皇は何故、また何を拝み続けたのでしょうか。伊藤之雄著「昭和天皇伝」(文藝春秋、2011年刊)。昭和天皇に関する資料は、近年公開が進んでいます。昭和天皇の誕生から崩御まで、天皇を中心に昭和という時代をじっくり考察している好著。一読を勧めます。いずれの書物も司馬遼太郎賞を受賞しています。
作者いざわ・まさえの紹介は、2008年2月19日を参照。
(出典:青柳志解樹編著「俳句の花 上巻」、創元社、2004年刊)
・プーチンの言いぐさ、「ほかに選択肢は無かった」と、馬鹿言え、そんなことで民の命を奪っていいものでしょうか。トルストイに「イワンの馬鹿」という童話があります。正直者が最後に勝つ話ですが、悪キツネのプーチンには通用しませんね。
投稿者 m-staff : 2022年02月26日 09:49
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://yasumasa.jp/nmt/mt-tb.cgi/8042