[2022年03月13日]

フリージアにわが弱き息通ひをり

永田耕一郎1918~2006)

フリージアが春の季語。香雪蘭、浅黄水仙なども同意の季語です。
アヤメ科の多年草。南アフリカ喜望峰が原産地。古くから親しまれていますね。主に温室で栽培され、切り花として寒いうちから出回っています。花壇や鉢植えで栽培されています。晩春のころに、剣状の葉の間から細い花茎を伸ばし、先端に数個の蕾をつけて、下から上に向かって咲いてゆきます。花には芳香があって、色は白、薄紫、黄色、紅入りなどがあります。
この句では、フリージアに作者のか細い息が通っているというだけで心象風景が浮かんできますね。
同じ作者に次の句があります。
フリージア空の来てゐる枕許
この句では、病床にフリージアの香りが空から下りて来ているようだ、と詠っています。
作者ながた・こういちろうの紹介は、2012年2月6日を参照。
(出典:角川春樹編「合本 現代俳句歳時記」、角川春樹事務所、2004年刊)

投稿者 m-staff : 2022年03月13日 10:51

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